低身長は遺伝によって発生することがある。

次に、遺伝によって引き起こされる低身長です。
この遺伝性の成長ホルモン分泌不全症は非常に稀なケースで、日本での報告件数は多くありません。また、報告されている家族はすべて成長ホルモン治療などを受けており、そこからの遺伝を考えるのは現在難しい状態になっています。
それよりも染色体の異常などによって発症する脳下垂体の発育不良や外傷性ショックによる下垂体の断絶のほうが問題です。

たとえば分娩時、逆子や仮死状態(たとえば産道に引っかかってしまい、窒息寸前の状態)で生まれた場合、まれにこれらの既往が原因で脳下垂体自体が完全に欠損している場合があります。
また、交通事故などの外的ショックが原因で下垂体と脳との接合部分が断絶し、成長ホルモンの生成がストップしてしまった場合。これらは2次的に脳下垂体が萎縮し、低身長を後天的に発症する原因となります。

また、遺伝子の染色体異常による低身長も同じく下垂体の発育不良が原因です。男性の持つDNAの染色体に異常が発生する率は、年に2%づつ上昇し、それによって軟骨形成不全から来る低身長を引き起こす原因となりうるのです。
既往がある子供に関してはMRIなどの精密検査を受診することも必要でしょう。

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